大人ですが、夢はありますか?

訪問いただきありがとうございます。しばです。

いつも5時半ごろ起きるんですが、今朝4時20分頃にはた、と目が覚め、そこから眠れず。

「出産後は授乳のために数時間起きになるから、そのために母体も眠りが浅くなる」と聞いたことがあります。出産予定日まで残り1ヶ月と少し。私の身体は順調に母体になっているようです。

さて、今回は大人の「夢」の話。

夢って何ですか?

最近ポッドキャストで「北欧、暮らしの道具店」作成の「チャポンと行こう」というインターネットラジオを聴くことにハマっている。

40代の女性2人がリスナーからの質問にゆるっと答えていく番組なのだが、ゆるっと話しているようで実は「人間とは」「暮らしとは」など、普段人とは話さないような、自分の内面や生き方の話がさらっと出てくる。年上の女性と一緒にカフェで雑談をしているような気持ちになるのが好きで、時間を見つけてはなんとなく聴くようになっている。

その番組の中で、「夢」についての話が出てきた。リスナーからの「今の夢はなんですか?」という質問に、2人がそれぞれ答えていくのだが、「夢って聞かれると、ドキッとする」という言葉に思わずうなづいてしまった。

と、いう私も、子どもの頃から「将来の夢」について聞かれることが苦手だったからだ。

将来の夢=職業?

初めて「夢」について考えたのは、幼稚園の頃だったと思う。タイムカプセルに入れるために、小さな紙の中に「将来の夢を書いてみましょう」というのだ。

そう言われて、私の頭に真っ先に思い浮かんだのは、「楽しく生きたい」というようなこと。

しかし、周りの友達を見渡して驚いた。みんながスラスラと書いていく「夢」は、「先生」「お嫁さん」「花屋さん」「ケーキ屋さん」などの言葉ばかり。

どうやら、将来の夢というのは、なりたい職業のことを書くようだと気がついて、私は頭を抱えた。

やりたい職業なんて考えたこともなかったのに、数分で紙に書けるはずがない。

その時は結局「お花屋さん」と書いたような記憶がある。しかも、花や植物に興味があったわけでもなく、周りの女の子達が「花屋さん」「ケーキ屋さん」率が高くて、(同じ事を書いておけばとりあえず大丈夫だろう)と子どもながらに空気を読んだ結果だった。

節目節目で定期的に聞かれる「将来の夢」だが、その度に周りはいつも「何になりたいか」という職業を挙げるばかり。普段作文や発表が得意で、人前でペラペラ話すのが好きなタイプだった私だが、この時ばかりはいつも教室の隅に引っ込んでしまった。

私の思い浮かべる「将来の夢」は、「毎日ワクワクして人生を楽しめる大人になること」。

自分が心から楽しいと思える仕事をしたい、けど、それがどんな職業か、働いてもいないのに分かるはずがないというのが持論だったが、ちゃんと将来について考えていないと責められるような気がして、なんとなく人には言えなかった。

なりたい職業を持っている友人が羨ましかったし、自分の将来像がいつまでもぼんやりしていることに焦りを感じるようになっていた。

中学校の頃「将来の年表を書く」という授業で、「30歳までに作家になる」と書いたことは、今でもはっきり覚えている。国語と作文には自信があったから、それを生かせる仕事と言えば作家しか思い浮かばなかったこともあるが、今になって考えると、あながち自分の「やりたいこと」って昔からずっと同じなようだ。

働くことが現実的になり始めた頃にやっと思い浮かべるようになった憧れの職業は「俳優」と「歌手」。ミュージカルが好きだったこともあり、人とは違う生き方をすること、人を感動させられる自分になることが「将来の夢」になっていた。

まぁしかし、高校生のときに「音大に行きたいかも」とチラッと話した時の母のしかめ面を見て、「どうやら私の道はこちらではないようだ」と感じて、すぐに方向転換。

「とりあえず働き口には困らないようにしよう」と国立大に入り、職に困らないようにと教員免許を取った。卒業が近づくと「とりあえず仕事はしなきゃ」と、土日休みで福利厚生が充実しているという理由で銀行員になった。

潰しが効くように無難な道を選んでいた自分に気がついたのは、仕事を辞めて専業主婦になってから。

「夢」=「職業」だとしたら、私は26歳で仕事を辞めた瞬間から「夢叶わなかった人」で人生を終えることになっただろうなぁ…と、今ぼんやりと思っている。

夢=どういう人生をおくりたいか

話は戻るが、ラジオの中の女性が『大人にとっての「夢」って、「こうありたい」「これをやりたい」、「どういう人生を望んでいるか」ということだよね」というような言葉に、なんだか納得がいった。

私はずっと、「こういう状態になりたい」が先にきていて、職業はその状態に持っていくための1つの選択肢としてしか、考えてなかったんじゃないかと思う。仕事ありきの人生、じゃなくて、自分の人生をプラスにするための1つの手段が仕事であると考えているような。

子どもの頃ははっきりとやりたい職業が思い浮かばない事に焦っていたが、大人になった今はそれが当たり前だという事も分かってきたし、専業主婦になりはっきりと職業を持たない今は余計に、「夢」とは「人生をどういう風に生きていきたい?」という問いの答え、だと思っている。

毎日をワクワク楽しめる大人になりたい

今考えてみると、私の夢は子どもの頃とほとんど変わらない。

私の夢は、【毎日をワクワク楽しめる大人になること】【人をワクワクさせられる大人になること】。

どうすれば人は毎日ワクワクできるのか。

仕事のやりがいや、他の人の役に立つことが「ワクワク」につながることもあれば、好きな趣味に没頭することが「楽しい」毎日に繋がるかもしれない。

家族との時間を充実させること、知り合いを増やして視野を広げること、健康でいるために適度な運動を続けること。

まず自分が日々ワクワクするためには、どうすればいいんだろう?何が必要なんだろう?

「こうなりたい」という状態を目指すには、職業を考えるだけでは足りなくて、家族や周りの人との関わり方、時間やお金の使い方、色々な部分から自分のことを考え直さないといけない。

それを一つ一つ現実に落とし込んで、なりたい自分に向かって行動し続けることが、大人の夢の叶え方かもしれないなと、ラジオを聴いてそう思った。

そんな事を考えながら、今日もなんとか、暮らしています。