魔のイヤイヤ期をストレスなく乗り越える方法

訪問いただきありがとうございます。2歳娘を子育て中の専業主婦、しばです。

先日スーパーに行くと、ハロウィンの特設コーナーができていました。陳列棚にずらっと並ぶお菓子に、かぼちゃに、ちょっとダークな仮装。仮装してどこかへ出かけたことはないけど、今年は娘と一緒にお菓子でも食べようかな、なんて考えています。

さて、今回はそんなイヤイヤ期の娘との生活が少し楽になった話です。

娘と一緒に里帰り出産!不安はあったけど…

我が家の娘は2歳で、イヤイヤ期真っ盛り。とりあえず一言目には「いや」が出てくるお年頃。

なんてったって我が全面に出てくるような時期だ。2人目も里帰り出産にすると決めたはいいが、「実家に連れて帰ったらうちの両親と揉めるかな…」「慣れるまでは泣き叫ぶかも…」という不安はあった。

ほぼ毎日のように実家の両親とはテレビ電話をしているため、人見知りの心配はない。が、多感な時期には住む場所が変わるというだけで、ストレスになるだろう。

できる限り私も娘のフォローをしようと、腹を決めて実家に戻ってきたのが、1週間ほど前。

私の不安はよそに、娘は大泣きすることもなく、驚くほどすんなりと新しい生活に慣れている。日々ご機嫌に過ごす娘を見て、私は1ヶ月ほど前のことを思い出していた。

泣き続ける娘に、腹が立ってくる自分がいて…

妊娠が分かってからすぐ、3ヶ月ほど実家にお世話になっている時期があった。つわりで、布団からも起き上がれない日々が3ヶ月ほど続いたのち、日常生活が送れるようになったところでやっとこさ自宅に戻った。

あっちこっちと生活の場が変わったせいもあってか、自宅に戻ってからすぐ、娘が手に負えないほど泣き叫ぶようになった。意味不明な言葉を並べて1時間近く泣き続け、お菓子やおもちゃで誤魔化しても泣き止まない。抱っこや外に連れ出ても泣き続ける。

喉が枯れそうになるほど鳴き続けられて、しかも打つ手がなくて、段々とこちらの気持ちも荒んできた。娘が泣き出すたびに、「泣きたいのはこっちだよ」と腹が立ってくるようになった。苛つきに任せて娘を怒鳴れたら、どんなにスッとするだろう。そんな考えが浮かんできては、「いかん、いかん」とぐっと堪えて、嵐が過ぎ去るのを待つ。

「大泣きスイッチ」が入る理由も、その切り方も分からないとなって、私はほとほと困り果てていた。

苦しい時に出会った「モンテッソーリ教育」の考え方

支援センターの先生に相談してみると、「そういう時期が来たんですよ」と、この年頃には仕方ないことだと教えてもらった。成長の過程だと分かっていても、これが続くと思うとたまったもんじゃない。

ちゃんと、娘との関わり方を勉強したほうがいいかもしれない。そう思った私は、ネットや本で「イヤイヤ期」について手当たり次第に情報を集めた。その中で興味を惹かれたのが、モンテッソーリ教育の考え方だ。

モンテッソーリ教育では「敏感期」というものがある。赤ちゃんに教えなくても時期がくれば立ち上がるように、子供は成長していく中で自然と自分に必要な能力を得ようとしていて、それが色濃く出る時期があるというのだ。

例えば、子供はティッシュを全て引っ張り出すことがあるが、実はこれも「敏感期」に現れる行動の1つ。指先を使ってティッシュを引き出すことで、手先を思う通り使えるようにする練習をしているらしい。

大人の目からすると悪戯に見えたり、無駄な行動に見えることも、子供にとってはちゃんと意味がある。

自分の意識を変えたら、子育てが面白くなってきた…!

子供の行動に意味や意志があるなら、危険がない限りやりたいようにやらせてみよう。本を何冊か読んで、私はそう覚悟を決めた。

そこから、時間の許す限り娘のやりたいことに付き合うことにしてみた。と同時に、娘が1人でできることを増やせるように、娘のものは手の届く場所に配置替えするなど、環境も整えることにした。

最も意識し始めたのは、娘の意思を聞くようにすること。もちろん何か聞かれると決まって一言目は「いや」なのだが、案外面白いもので、「じゃあ、したくなったら教えてくれる?」と聞くと、娘はすんなりとうなづくのだ。しかも、その後しばらくすれば自分から「〇〇するー!」と動いてくれる。

大人でも何かに夢中になっている時に、横から「これやっといてよ」と強制されると嫌なもの。小さいとはいえ、子供にとってもそれは同じなんだと、なんだか納得がいった。

そうこうしているうちに、気がつけば娘の大泣きは目に見えるほど減っていき、今ではほとんどぐずることがなくなった。

それだけでも日々のストレスが減って結果上々なのだが、なんと今度は「娘は今どんなことを学ぼうとしているのだろう?」と、娘の行動を面白がれるようになったきたのだ。

娘の行動を観察して、「こうやって声をかけたら、どんな反応をするだろう?」と考える。「もしかして、1人でできるかも?」と気づいたら、娘が1人で行動できるように教えてみる、物や配置を工夫してみる。ちゃんとやり方が分かって環境が整えば、思った以上に2歳児ってなんでもできるものだ。

自分が教えて、娘が1人でやってみて、上手にできたと褒めて、娘は嬉しいし私の負担は減るし、一石三鳥だ。

自分の意識を変えていくだけで、窮屈で苦しいと感じていた娘との毎日が、ほんの少しずつではあるが、一緒に成長していく面白さを感じるようになった。

悩んだ時は外にヒントがあるかもしれない

実家に戻ってもちろん環境が変わったので、娘にとって不安が大きい部分はあったと思う。けれど、大きく機嫌を崩したりしないのは、周りの大人が自分のことをちゃんと分かってくれようとしていると、少しは思ってくれてるのかなと、少し自惚れている私である。

子育ては毎日が悩んで迷っての堂々巡りの繰り返しだが、こうして一つヒントが得られると、途端に子供を見る目が変わるのが面白い。そんなことを考えながら、今日もなんとか、暮らしています。