迷った時どうやって気持ちを切り替えてる?

こんにちは。しばです。

最近夫の出張が増えました。

週1回泊まりがけ出張は当たり前なのですが、今週は特に2泊3日の主張+接待と盛りだくさんで、ほとんど家にいません。

普段家事も育児も積極的にこなすパパ不在の我が家はいつもドタバタ。お風呂に夕飯に家事にとノンストップで片付けて、「もう寝るよ!」と布団に飛び込んで一日終了・・・。

仕事が充実しているのは大変よろしい。でも夫よ、なるべく早く帰ってきて!

 

f:id:shiba3050:20211109110758j:plain

 

さて話は変わりますが、最近我が家の娘達も保育園に通いはじめました。

3歳長女は今まで一時保育を利用していたので私と離れることに慣れているんですが、1歳になったばかりの次女にとっては生まれて初めての集団生活。

「慣らしはゆっくりめでも大丈夫です」とお願いし、1時間から少しずつ時間を伸ばしてもらっていたんですが、お昼寝ができた先週末で先生から慣らし終了のOKをもらえました。

人見知りする時期だから慣らしも長いかな〜なんて思っていたのに。子どもって本当にたくましい。

泣きながら送っていた朝も、ここ数日はバイバイと手を振ってくれるまでに成長。

娘の変化が嬉しい反面、こちらの事情で大人にさせてしまったことに切なさもあります。

時間が経てば、この気持ちも薄れていくのでしょうか。

 

仕事をしたいと望んで保育園に預けることにしたけれど、子どもと離れて本当にいいのかなとか、どうしても仕事をしなきゃ生きていけないという状況ではない中で無理させてまで自分の都合を優先させていいのかなとか、いまだに悩んでばかり。

悩んでいても仕方ないなぁとは思うけれど、こういう時わたしはいつも思う存分悩むようにしています。

悩んで悩んで日記に書いたり人に話したり悶々としていると、そのうち悩むことにも飽きてくるんです。悩んだって何か変わるわけじゃない、今できることをやるしかない。そうスイッチが切り替わる時が必ずやってくる。

それが長いこともあるし、数秒のこともあるけれど。そうやってごちゃごちゃな自分の気持ちを受け入れられた瞬間に、今の正解が見えてくるような気がするんです。

 

皆さんはモヤモヤした時、どうやって気持ちを切り替えていますか?

今日もブログに来てくれてありがとうございます。

立冬も過ぎ、本格的な冬が近づいてきます。

体調に気をつけつつ、1日乗り切っていきましょうね!

 

 

 

祝30歳!この10年で変わったことと、変わらなかったこと

11月6日は私の誕生日。明日で、30歳になります。

20歳を迎えた頃はまだ大学2年生。大人の仲間入りを果たしたという実感は全くなくって、「大人になっても心は子供の頃と変わらないものだなぁ」なんて思ったものです。10年も経てば流石に少しは大人の自覚を持てるようにはなりましたが、心は大して昔と変わらないまま。

f:id:shiba3050:20211105063912p:plain

 

それでも、この10年で私の生活は次々変わっていきました。

20歳の頃大学生だった私は、22歳で銀行に就職し、25歳で結婚して地元を離れ、26歳で娘を出産してママになり、28歳でもう1人娘を産んで2児の母に。住む場所も、家も、家族構成も、この10年の間に何度も変わっていきました。

一気に押し寄せるようにやってきた転機の連続、乗り越えてきたというよりも流されてきたという方がしっくりきます。それでも、10年前よりも今の生活の方が好きだと思えるのは、きっとその時々で自分と向き合って、良い方に変えようとし続けてきたから。流されてはきたけれど、常に自分の行きたい方向を意識し続けていたから、少しずつ理想に近づいてこられたのかもしれません。

 

夫との付き合いは、かれこれ10年になりました。友人から恋人になり、夫婦になり、親になりと関係は変わっていったけれど、お互いに特別な相手であることは10年前から変わっていません。当然のようにそばにいてくれる相手がいる、それは本当に幸せなことだと思います。10年後も、20年後も、ずーっとそばで楽しそうにして欲しい人。きっとこれからも、私は彼の笑顔をみると嬉しくなるんだろうな。

 

目の前を飛ぶように過ぎていった時間が、気づけば10年も積み上がっていたんだなぁと思うと驚いてしまいます。

私はこの10年をかけて、少しずつ自分の居場所を作ってきたのかもしれません。

隣にいて欲しい人を見つけて、子どもを育てる。自分の帰る場所、土台となる場所を、時間をかけて育ててきたように思います。

土台ができたこれからの10年は、上へ上へと伸びていく時期。家族とともに、今度は自分自身を育てていきたいな。

 

働くかーちゃん、はじめました

f:id:shiba3050:20211104144341j:plain


こんにちは。しばです。

9月から保活をしていたんですが、おかげ様で無事に娘二人とも同じ小規模保育園への入園が決まり、10月中旬から慣らし保育が始まりました。

入園初日から長女が熱を出し、治ったと思ったら妹にうつり、治ったと思ったら姉に戻り・・・と前途多難で始まった保育園生活ですが、今週でついに慣らし保育が終わりそうです。慣らし保育開始から3週間、ここまで長かった!

6月末に千葉から宮城へ転勤して、9月に保活をして、通園が始まって・・・と転がるように生活が変わってきましたが、やっと自分の時間を確保できそうだとホッとしています。

長女を出産時から続けているライター業を本格化させていきたいなぁとは思っているんですが、今はさっぱり方向性が見えていません!(笑)

笑っている場合じゃないのはよーく分かっているんですが、こればっかりは焦っても仕方ないこと。自分のやってみたいことをやると決めたからには、やり方を見つけていくしかありません。

 

明日の朝は起業セミナーの講師の方とzoomでセッション予定。何かヒントが見つかればいいなぁとワクワクしています。

 

f:id:shiba3050:20211104144329j:plain

先日は園外保育で、長女と2人水族館へ遠足に行ってきました。

しっかりご飯を食べて、自分らしく楽しみながら頑張るぞ〜!!

 

 

 

子どもが車のスライドドアで指を挟んだら

f:id:shiba3050:20210916072344p:plain

昨日、長女が怪我をした。

出かけようと車に乗せてスライドドアを閉めたときに、ドアの隙間に左手を挟んだのだ。

手をおさえて「たすけて」と泣き叫ぶ娘の姿は痛ましく、すぐさま病院へむかった。

幸いにも骨に異常はなく、今晩あたりは痛みもあるし腫れるかもしれませんと言われたが、痛み止めを飲んで様子観察でいいとのことだった。

看護師さん達に「いたかった」「びっくりした」と泣きながら話し、先生に包帯を巻いてもらうと気持ちが落ち着いたのか、娘はニコニコと笑うようになってホッとした。

慎重な性格の彼女がまさかそんな怪我をするとは思ってもみなかった。もし骨が折れていたら。指が動かなくなってしまっていたら。あわやの大惨事に、胸がぎゅっと締め付けられる。自分が怪我をするよりも、娘が傷つくことの方がよっぽど恐ろしい。

あの時の状況を思い返すと、今でも腹の底がきゅうっと締め付けられる。

子どもは何をしでかすか本当に分からない。実家の母が口を酸っぱくして言い続けていた言葉の意味が、子育て4年目にしてわたしの中に刻み込まれることになった。

 

未来の私たちのために、今できることは?

もう2度と同じようなことが起きないように細心の注意は払うが、今後病院に駆け込むようなことがないとはいえない。

普段世話しているわたしでさえパニックになるのだから、夫しかいない状況で娘が怪我をしたら、どうしようもなく焦るのではないだろうか。

転勤族で土地勘もない以上、こうした緊急事態にいつでも対応できるように、何か手を打っておく必要がある。

考えた末、子どもの病院を一覧にまとめ、車と家と2箇所に準備しておくことにした。診療時間や電話番号、住所がわかれば、焦っていてもすぐさま病院に駆け込むことができる。

子どもの保険証や母子手帳、診察券は人ごとに分けてケースに入れているので、場所さえ伝えておけば夫でも困ることはないだろう。

 

 

子ども達には病気も怪我もなく過ごしてほしいが、乳幼児2人がいる我が家ではいつ何時トラブルが起きるか予想もつかない。

未来のわたし達が救われるように、対策は一つでも多くストックしておきたいものだ。

 

私がカジュアルな服を選ぶ理由

f:id:shiba3050:20210730063855j:plain

先日娘達を連れて散歩していたら、ハッと驚くほどきれいな女性に出会った。 

ノースリーブの黒ブラウスにミントグリーンのパンツに、小ぶりのハンドバックと黒の華奢なハイヒールのパンブス。オフィスカジュアルはのどかな住宅街には不釣り合いだったが、手足も長く大人っぽい彼女にはよく似合っていた。

昼過ぎに小さな男の子の手を引いて歩いているということは、きっと彼女も専業主婦なのだろう。品よく麦わら帽子を被った男の子はうちの娘と同じ3歳くらいで、母親に寄り添って静かに歩いていた。

彼女と離れた後、ふと自分の服装が気になった。Tシャツにジーンズ、歩きやすいサンダル。大きめのトートバックに、上半身を覆う抱っこ紐+赤子。

隣の娘は母の手を振り払い、親友のうさぎちゃんを抱えてフラフラとマイペースに歩いている。

子どもが1人だったら、大人しく歩ける子だったら、私もヒールが履けるのに・・・。

彼女と比べて所帯じみた自分の姿に、思わずため息がこぼれた。

 

仕事をやめ専業主婦になり、子育てが始まってから、服装がどんどんカジュアルになっていった。子どもが2人になった今、カジュアル化にさらに拍車がかかっている。

OL時代はオフィスカジュアルが基本だったので、華奢なパンブスやブラウス、タイトスカートがクローゼットに並んでいたが、妊娠と同時にほとんど処分した。今はTシャツとジーンズが私のクローゼットを占領している。

服を買う時も、子どもに引っ張られても大丈夫とか、洗濯機でじゃぶじゃぶ洗えるとか、デザインより機能性にこだわるようになった。

服がカジュアルな分、メイクやアクセサリーに気を遣うようにしているが、やっぱりきちんと整った格好の女性を見かけると、いいなぁ・・・と羨ましく思ってしまう。

それどころか、女らしさより動きやすさを優先している自分と比べて、なんだか女性として負けているような、恥ずかしいような気持ちになってくるのだ。

 

公園に向かいながら、どうにかして彼女のような大人っぽいおしゃれができないかと考えていたら、ふと気がついたことがある。

そもそも今の私に、女性らしい服は必要?

答えは「ノー」。

きっと出かける時の気分はいい。でも、服の汚れや乱れが気になって子どもに集中できないと思う。

ぺたんこなサンダルは、走り出した子どもをすぐさま追いかけるため。

洗いやすい服を選ぶのは、砂や泥の汚れだってドーンとこい!と受け止めるため。

女性らしさよりも機能性を重視するようになったのは、今の私の生活に合っていたからだ。

子ども達と一緒に公園にいって遊ぶ、その生活を楽しめるように、私はカジュアルな服を選ぶようになったんじゃないだろうか。

 そう考えていたら、女性としての劣等感が薄れていくような気がした。

もしかしたら彼女も、公園に行くときはTシャツにジーンズかも。

 

 

しばらく公園で遊んだ後に家へ向かっていると、先程の親子と再びすれ違った。

女性は先ほどと同じように男の子の手をつないで歩いていたが、反対の手にはコーヒーカップが増えている。あちらも気分転換の散歩だったのかもしれないな、と想像する。

今は、彼女を羨ましいとは感じない。

きっと私がカジュアルな服を選ぶのと、彼女がちょっとの散歩でもおしゃれをしている理由は同じ。子どもと機嫌よく過ごしたいから。

方法は違っても、我が子を育てるために彼女も私も踏ん張っているのだ。

 

一言も話してはいないけど、彼女を見て「私も頑張ろう」という気持ちになってきた。

私は私らしく、子ども達と過ごせればそれでいいのだ。

マイペースな娘達のように、私も自分のペースで母親をしていけたらいいかと思う。

住む場所が変わってもつながっていくもの

f:id:shiba3050:20210708060955j:plain

6月末に仙台市へ引っ越しをした。

結婚してから始めての異動、はじめての引っ越し。

「転勤はまだないかな〜」なんて呑気に話していた夫から聞かされたまさかの辞令に(在宅勤務中に電話がかかってきたらしい)、「え、ほんとに言ってる?ドッキリじゃなくて?」と半ば本気で疑った。転勤という事実を受け入れるまでに、丸1日かかった。

 

実家からはさらに離れ、せっかく出来た友人とも離れ、さらには長女の幼稚園も探し直さないといけない。

4年半かけて築いてきた今の生活がゼロに戻ると思ったら、正直不安しかなかった。

 

とはいえ、いざ転勤となればやらねばならないことも多い。

まずは新居。一応会社で物件を探してくれるが、ネットを駆使して自分達でも物件探しを始めた。

幸運なことにプレ幼稚園や子どもセンターに仙台出身の方がいて、住みやすい地域や幼稚園情報を聞くことができた。

少しずつでも人と会っていて良かったなぁと思うと同時に、これからは頼れる先がないんだと思うと、心細さは増していくばかりだった。

 

夫とあれこれと条件を話し合い、住宅補助の範囲内か、超えても1、2万円で抑えられる家賃の物件を3つ4つ選んで、見学にいくことにした。

夫の仕事が立て込んでいるため、下見できる時間は半日のみ。

その日は滝のような土砂降りの中、乳幼児2人を連れて部屋を内覧した。

時期が悪いのか物件選びが悪かったのか、候補の物件はほとんどがクリーニング前で、しかも風呂場や壁紙に黒黴がびっしりと生えていたり、床が傷だらけだったりと、これで住みたいと思う人がいるのかと疑うほどの状態だった。

場所も近いし数時間あれば決まるだろうとたかを括っていたが、どの物件も決め手にかけ、全く決まりそうにない。

家賃を上げてもう一度探しなおそうかとも考えたが当日すぐに内覧できる物件はあるはずもなく、後日改めて時間を作るのは夫もわたしも難しいということで、駅に近くて、最も内装が綺麗な部屋に決めた。

新幹線を一本遅らせてその日のうちに契約を済ませた。

けれども、納得いく物件探しができなかったことで、胸のうちにモヤモヤとした不安を残すことになった。

実際に移り住むまでの3週間、わたしは繰り返し「あの部屋にしてよかったんだろうか・・・」と思い悩むことになる。とはいえ住めば都というもので、住み始めて2週間がたった今は、まぁなんとか暮らしている。

 

 

さて、新居が決まれば次は引っ越しの手配。

会社が契約しているので、業者に迷うことはない。

見積りにやってきたのは若い男性で、普段男性に免疫がない長女がちょこちょこ寄っていくほどの爽やかイケメンだった。

イケメンに釣られたわけでもないが、引越し作業に加えてオプションで荷造りもお任せすることにした。

というのも、転勤経験者達に口を揃えて「荷造りは業者に任せたほうがいい」と強くおすすめされたからだ。

引越し自体は会社負担だが、5万円ほど自腹を切ってプロにお願いすることに決めた。これが、思った以上に大助かりだったのだ。

自分でやってみて分かったことだが、乳幼児のいる家庭で荷造りはものすごく難易度が高い。

移動前は引き継ぎや送別会で忙しく、夫は頼りにならない。

母が視界から消えると泣き出す赤子に、入れた側から荷物を出す3歳児を抱えての荷造りは、わたしには到底無理だった。

そうして引越し前日まで本当に何一つ準備をしなかったわけであるが、前日にやってきた可愛らしい3人の女性達の手にかかれば、3時間ほどで家財一式が綺麗に箱詰めされてしまった。

下手に自分達でするよりプロに任せた方が丁寧に梱包してもらえた上に、場所やジャンルごとに分別されていたので新居で荷物を開ける時も手早く作業できた。

お金はかかってもプロに任せて正解だったと思う。

 

引越し前にわたしがやりたかったこと

 電気やガスの手配は夫が受け持ってくれ、荷造りもプロ任せ。わたしはというと、引越し準備はそっちのけで、娘達を連れてあちこち出かけていった。

特別な理由や転勤がない限り、引っ越してしまえばここに戻ることはない。今のうちに、できる範囲で出かけておこうと思ったのだ。

 

今までの軌跡を辿るように、よく通っていたパン屋やケーキ屋、本屋など、お気に入りの店をあちこち回った。

一番仲のいい友人には転勤を知った直後に連絡して、そこから毎週のように遊んだ。

週1で通っていた子どもセンターにも行って、先生にお別れを言った。

時折相談にのってもらった、市役所の子育て担当の方にも挨拶に行った。

 

 

4年前に引っ越してきた時は、「数年後にどうせまた転勤するんだから」とこの地での生活や人付き合いを軽くみていた節があったと思う。

それが子どもが生まれてから1人ではどうにもこうにもいかなくなって、娘を連れてあちこち出歩くようになってみると、少しずつ心地の良い場所や人ができた。

 「離れるのが寂しい」そう言ってくれる人達に出会えて、私はなんて幸せ者だったんだろう。

同じ社宅のママさんに挨拶に行ったら、「またどこかで会いましょう!」と言われてハッとした。

住む場所が変わっても、お互いのことをすっかり忘れてしまうわけじゃない。一緒に過ごした時間は、わたしの中にも、相手の中にも、消えずに残っていくのだ。

場所が変わっても、離れていても、人との繋がりや記憶はずっと大事にしまっておこう。

優しい時間は、きっとこれからのわたしを支えてくれると思う。

 

転勤はリセットではなく、リスタート。

新しい土地で、きっとわたしは新しい人と出会って、新しい経験をしていく。

不安よりも、ワクワクの方が大きいのは、きっとこの経験の先に成長した自分や、人との繋がりができていると信じられるからだろう。

どんな風に自分が動いていくのか、今後がちょっと楽しみである。

 

 

 

変えられないものと、変えられるもの

f:id:shiba3050:20210610061254j:plain

 今月末、千葉から仙台へ引っ越すことになった。

結婚して初めてこの部屋に来てから、はや5年目。「まだ転勤はないかな〜」と思っていたところへの辞令に、夫婦ともに衝撃を受けた。転勤族って本当にこうやって突然転勤しないといけないんだ、と今更ながらに思った。

 

1ヶ月で夫が仙台に赴任するので、そこに合わせて家族も動こうと、慌てて物件探しを始めた。ちょうどいい価格帯で、ちょうどいい古さの物件がなかなか見つからない。「駅近」「内装が綺麗」「鉄骨造り(夫曰く、音が響かないらしい)」とお互いに条件を上げ、いくつか候補を絞り、娘たちを連れて仙台まで物件を見にいった。

 

雨粒が地面とぶつかって弾けるような土砂降りの中、候補を次々と内覧したものの、どれもいまいちパッとしないのだ。

そもそも部屋のクリーニングがされていなくてお風呂場や壁に黒カビがびっしり、なんて部屋もあれば、部屋自体はまぁまぁだけど駅から遠いとか、内装はきれいなんだけどキッチン周りが狭いとか・・・。

これといった決め手がなく、候補にあげた物件を全て回っても「う〜ん」と頭を捻って決められなかった。

 

家賃を上げたりと条件を変えてもう一度探しなおすことも考えたが、夫は仕事の引き継ぎで忙しく、私1人で2人娘を連れて物件探しも難しい。

帰りの新幹線の時間が迫る中、移動する車の中で夫とボソボソと相談し、最終的には駅から近く、内装が綺麗な部屋に決めた。

部屋のカビや立地条件は自分では変えられないが、キッチンの狭さは工夫次第でなんとかできるはず。そう腹を括ったのだ。

 

しかし、ふとした時に「本当にあの部屋でよかった?」という不安が湧いてくる。

やっぱり納得できるまで部屋探しをすればよかったんじゃないか、最初からもっと条件を広げて探しておけばよかったんじゃないか、そんな考えが頭を何度もよぎっていく。

その度に「いやいや」と首を振る自分と、「後悔したらどうしよう」と不安がる自分と、両方がぶつかり合うのだ。

 

そんな不安を母に話した。私と同じ転勤族で、子どもを3人連れて会社の社宅を転々とした母は胸を張って「大丈夫!」と励ましてくれた。

「あっちの棚をこっちで使ってみようとか、色々工夫して考えるの、楽しいから」と言われて、最初にこの家に来た時もそうだったなぁと思い出した。

 

今住んでいる社宅も、最初は自分たちの暮らしとどうやって部屋を合わせていこうかと頭を捻ったものだ。模様替えをしたり、家具の使い方を変えてみたりと、試行錯誤の繰り返しだったっけ。

今は住み心地のいい我が家でも、最初から大満足の部屋だったわけではなくて、時間をかけて少しずつ自分達に馴染ませていったのだ。この4年の経験は、きっと新居にいっても私の力になってくれる。

 

何もかもが完璧なものって多分なかなか出会わない。

それでも選ばないといけない場面にぶつかった時、私たちはきっと自分の中の優先順位と真剣に向き合うのだろうと思う。

自分の力で変えられないことにぶつかった時に、自分で変えることができるものに気付いたりもする。

環境を変えるのはエネルギーがいるけど、こうやって自分を掘り下げる機会にもなるんだなぁと今回学んだ。

 

さて、最近変わったこと、変えてみたことはありますか?

 

今日もお互い、良い一日を!!