夢を叶える手帳を手に入れた話

こんにちは。しばです。

2020年も残すところ3ヶ月となりましたね。年々1年が過ぎていくのが早まっている気がしていますが、子供を産んだ後のここ数年は特に猛スピードに。朝夕に秋の雰囲気を感じると、少し切なさを感じます。

先日、新しい手帳を買いました。いつもは書店などの手帳売り場に出かけていって、ああでもない、こうでもないと理想の手帳探しをしていたんですが、今年は去年と同じものを色違いで買い替え。

手元に届いた深いブルーの手帳をニヤニヤ眺めては、「来年はどんな年になるのかな?」とワクワクしています。

専業主婦に手帳は必要ない?

3年前に専業主婦になって、手帳に書き込む予定といえば「夫の会食」とか「娘の予防接種」など、人のことばかりになっていました。自分の予定はほぼ皆無。一時期はスマホだけで事足りるからと、手帳から遠ざかっていました。

そんな昨年、ふとしたきっかけで見つけたのが【CITTA手帳】。

「自分の未来を予約する」というコンセプトに惹かれ、考案者の青木千草さんが提案する「すでに決まっている予定ではなく、自分のやりたいことを先取りして手帳に書き込む」という手帳術にも心ときめいて。まさに、一目惚れでした。

しかし、1冊税込4000円弱と手帳としてはお高めのCITTA手帳。「専業主婦なのに、こんな高い手帳買っても…」とか、「ちゃんと使いこなせなかったらもったいないし…」と尻込みして、なかなか買えずにいました。

でも、悩みに悩んで、近所の東急ハンズに行って実物を触って、「やっぱり欲しい!」と思い切って購入。そこから1年、無事に飽きることなく手帳を書き続けています。

専業主婦でも、子育てママでも、必要な「私の時間」

CITTA手帳を買って1番変化したことは、週末に「手帳を書くための時間」を2時間ほど作るようになったこと。

ある日の夜、夫に恐る恐る頼んでみたんです。

「あのさ、週末にカフェに行きたいんだけど…」

当時娘は1歳半になるくらい。授乳も終わり手は掛からなくなってはきたとはいえ、自分のためだけに夫に娘を丸投げしていいんだろうか。夫は仕事で疲れているのに、自分だけ1人時間が欲しいというのは、わがままだと言われるんじゃないか。

半ば断られるのを覚悟した上で、相談してみたんです。

しかし、私の不安を他所に、夫の返事は意外とあっさりしたもので。

「いいよ、いっといで」

不満や文句の一つでも出てくるかと思っていたのに、すんなり受け入れられたことに、こっちが拍子抜けするくらいでした。

次の週末の午後、昼食後の娘の昼寝時間を狙って、近所のカフェへ。

1人の時間、しかもカフェに行くなんて出産以来のこと。すぐに着信がわかるようにとスマホはテーブルに置いたまま、1人でいることにソワソワして落ち着かない。

CITTA手帳って、まずは「ワクワクリスト」という見開きの2ページに、自分のやりたいこと、ワクワクすることを書き込むことができるんです。まずはそこから取り掛かろうとペンを片手に書き込み始め、数分。10個ほど書いた後は、ペンは一向に進まなくなってしまいました。

私がCITTA手帳に惹かれたのは、「自分の望む未来を手に入れたかったから」。なのに、言葉にしようとすると、自分のやりたいことってなんて抽象的なんだろう。しかも、これっぽっち?

人に流され、自分と向き合ってこなかったせいか、TO DO リストはすぐ作れるのに、自分がワクワクすることが思い浮かんでこない。

(これは、思ったより重症かもしれない…)

ふと、手帳と一緒に持ってきていた青木さんの著書を開くと、まさに「ワクワクリストが書けない」という悩みについて書かれていました。リストが書けない理由は、「こうしなきゃ…」と自分の心に制限をかけているから、とのこと。

確かに、結婚後専業主婦になってから、どこか自分のことは後回しにするものだと思っていたところがありました。お金も時間も自分のためだけに使うのは申し訳ない。夫やこどもの生活を守ることが、今の私の1番やらなくてはいけないこと。

そうやって「いい妻、母でいよう」と理想の枠に自分自身を押し込しこもうとしていたものの、でもいつも「毎日がしんどい」「変わりたい」と思っていたから、手帳を書き始めてみようと思ったんです。

他人軸で流される生き方じゃなくて、私は自分の人生もちゃんと選んでいける人になりたい、そう変わりたいって、強く思ったから、思い切って新しい手帳に挑戦したんだった。と。

私ってどういう人になりたいんだろう?

そこからもう一度、「どうしたら自分は楽しい毎日がおくれるだろう?」とじっくり考えてみました。思いつくまま書いた箇条書きを見て気がついたのは、「仕事」というキーワードが多いこと。

「好きなことを仕事にして、心から楽しんで働きたい」

「子育てや家庭のことと、仕事を両立してできるようになりたい」

専業主婦でいるより、働くママになりたい。自律した女性になりたい。自分の人生を楽しんでいる姿を娘達に見てもらいたい。

自分の素直な気持ちに気がつくと、胸のつっかえがとれたような、なんだかすっきりした気分になりました。

現実的に考えて、今すぐ再就職はできないけど、今だからこそできることもあるはず。そう思った私は、そこから少しずつ自分の求める仕事や働き方について考えるようになりました。ライター業を再開したり、ブログを始めたりと色々と手を広げてみるように。日進月歩ではありますが、自分の中の「こうなりたい」という姿に向けて行動ができるようになってきた思います。

自分のペースで「なりたい私」に近づければいい

手帳に予定を書き込んでいても、小さい子供と一緒だと思いがけないトラブルが多く、思い通りにできないことにモヤモヤとする日もあります。

今年の3月に妊娠して悪阻が始まってからは、布団から起き上がれないほどの体調不良に。2ヶ月生きていくだけで必死の時期で、やろうと思っていたことが全てキャンセル。その後も体調不良が続き、思うように動けないことに加えて、コロナの広がり。

それでもめげずに手帳を書き続けています。苦しい時期も、いつかきっと終わりが来るから、そのとき「あのときこうしておけばよかった」と後悔しないようにしたい。

数年後にあの時諦めないで良かったと思えるように。その日を夢見て、今日もなんとか、暮らしています。