親であり続けるって簡単なことじゃない

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雨降りの日が続きますね。

近頃は家にいるだけだと物足りなくなってきた長女。

昨日、下の娘を寝かしつけながらウトウトしている間に、やられました。

「おふとん、おそうじしたー!」と言われて見れば、シーツに赤、青、黒、ピンクと色とりどりの線がたくさん。夫の枕カバーにも、力強い線が書かれていたんです。

すぐさま飛び起きて洗濯して、乾燥機にかけて・・・と、てんやわんや。気持ちが荒れ狂ってすぐには聞けなかったんですが、後から聞いたら、「おふとんをかわいくしてあげた」んだそう。

 

そんな感じで、本人は悪いと思ってやってないんだけど、私からしたら「なんでそんなことするの!」ということが何回も続き、昨日は1日親子ともども荒れ狂っておりました。

 

長女はもうすぐ3歳。頭も心も変化している真っ最中で、私も母として変化を求められている真っ最中なんだろうなぁと思います。

今のような気持ちが揺れる時、たびたび考えるのが、私の母のこと。

 

20代前半で兄を出産し、専業主婦になって2歳差の子どもを3人育てあげた母。実家も遠いし、転勤族。今の私とよく似た状況で「よく3人も育てあげたなぁ・・・」としみじみと考えるのです。私は2人育てるだけでキャパオーバーなのに。

母の姿を振り返れば何か子育てのヒントが見つかるんじゃなかろうかと、ふとした瞬間に子ども時代に思考を飛ばしてみるんです。

 

母はたびたび子ども達を家に置いて、1人車に乗って出かけることがありました。

大抵は私たちが叱るのを聞かずに、大騒ぎしている時。

「もう知らん!」と出ていってようやく母の怒りに気がついて、「お母さんが怒っちゃった!」と妹と大号泣。しばらくすれば必ず母は家に戻ってきて、家の中も落ち着いて・・・という感じだったよに思います。

子どもの時は「お母さん帰ってきてよかった」とホッとしたけれど、今考えてみたら「お母さん、よく帰ってこれたなぁ」と思うのです。

 

母をやっていると、「いつになったらここから抜け出せるんだろう?」そう頭を抱えて、今すぐ飛び出して1人になりたくなる瞬間が何度も何度もやってきます。

「子ども達から離れて1人になれたら、どれだけ楽だろう?」という本音と、「私が子ども達を守らなくちゃ」という義務感。

相反する気持ちの狭間で揺れながら、なんとか気持ちを切り替えてそこに居続ける。母で居続けるって、楽なことじゃないのです。

 

きっと母も、何度もそんな瞬間が訪れて、私と同じように悩んで行き詰まって。一度子ども達から離れることで「自分」を落ち着けて、また「母」に戻れるようにしていたのでしょう。私と同じようにきっと母も「母」であり続けようと必死だったんだろうなと思います。

直接聞いても母は「忘れちゃった」と笑うけど。3人を育てるのは、決して簡単なことではなかったはず。

 

母は家を離れることだったけど、私は過去の母を思い浮かべることでヒリヒリした気持ちを少しだけ冷まして、なんとか母親業を続けています。

 

 

親になっても、1人の人間。

苦しい時は少し離れてみたっていい。

愛って「なんでも受け入れること」じゃなく、「好きも嫌いもあるけど一緒に居続けようとすること」だと思うから。

「母」であり続けようとすることが、きっとそのうち、子ども達の光になると信じて。

 

 

あなたが親であるために、力をくれるものはなんですか?

 

お互い良い1日を!