子供の頃から夏よりも冬が好きです。
ふわふわのセーターやコートをだぼっと着るファッションも可愛いし、クリスマスにお正月とイベントも盛りだくさん。
寒いのが得意なわけではないですが、それを上回るくらい、先の楽しみにわくわくしています。

冬のイベントの一つは「お母さんの誕生日」

我が家の冬のイベントの一つ。今日は母の誕生日でした。

いつの頃からだったか、母は「今月はお母さん、誕生日月間だから」と言い出して。12月中はお母さんの好きな食べ物多めでもオッケー、お母さんに甘くてオッケーな月でした(子どもの私からしてみたら「なんじゃそりゃ!」でしたが…)。誕生日月間はお手伝いもいつもより張り切ってやること!と言われ、渋々やっていた思い出があります。
今年は出産のためしばらく実家にいた私。久しぶりに母の誕生日を直接祝えそうなこともあって、12月に入るとすぐ「お母さん、今日から誕生日月間じゃん!」と言ってみました。
しかし、母の反応は「そうね」とあっさりしたもの。どうしたものかと聞いてみると、

「今年は孫ちゃんも生まれて忙しいから。もう自分が何歳かもわかんないくらいになってきたし」とのこと。

 

家族のために、いつも自分のことは後回しの母

生まれて1ヶ月ほどの我が家の次女は寝付きが悪く、一日中抱っこしてあやす毎日で、母は夜中も私の代わりに次女を抱いたままウロウロとリビングを歩き回ってくれていました。
加えて、イヤイヤ期真っ盛りの長女と、産後まもない娘の世話…。二人育児に必死で見えていなかったけど、娘たちが私を頼るように、私も母に頼ってばかりだったなと、はたと気がつきました。

昔から、自分のことより家族のことを優先してくれていた母。振り返れば、誕生月間といえども母はいつものように家族のご飯を作っていたっけ。誕生日当日もご飯は母が作ってくれていたし、ケーキを囲んで「おめでとう」と祝いはするものの、いつも通りの日常を母は変わらず守ってくれていたのでした。

 

母の喜ぶことをしたいけど、何をしようか?

自分も母と同じように主婦で母になった今だからこそ、母がどれだけ日々頑張ってくれていたかわかります。だからせめて、誕生日だけでも母が喜ぶことをしたい。
そう思って母に「誕生日くらいしっかり休んで。私ご飯準備するから」と言ってはみたものの、子供の世話で大変だろうと笑って断られてしまいました。

そこで今日は、母が出かけている間に長女と一緒に部屋の飾り付けをすることに。折り紙を切って「HAPPY BIRTHDAY GRANDMA!」の文字を作り、ケーキのイラストと一緒に壁に飾って。テーブルの上には母が欲しいと言っていた包丁に、娘が描いた絵をお手紙を添えました。

 

「わ、なにこれすごい。」

 

子どものような、ささやかなお祝いでしたけど、母は笑って喜んでくれました。子どもの時も、こうして母の笑顔が見られると自分まで嬉しくなっていたなと、懐かしい気持ちになったりもして。

いつでも家族のことを大事にしてくれてありがとう

さて、母の持って帰ったエコバックを覗けば、中には食材がたくさんで。

「ケーキは孫ちゃんが食べられないから、一緒にパフェ作ろうと思って」

こんな日くらい、自分の食べたい物買ってきたらいいのに。いつでも家族のことを想い続けられる母。私もお母さんになった今、見習いたいことばかりです。

 

お母さん、いつもありがとう。